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STATEMENT
出勤の道すがら通り過ぎていくトラックシート
エレベーター前で丸められた玄関マット
空き地の色褪せたロープ
宝石店の前の土のう袋
身の回りにある道具は
ただ「物」として存在しているその奥に
いつも誰かの「こと」が見え隠れする
道具は「物」であると同時に「こと」でもある
道具を設計する人
作る人
使うであろう人
使う人
処分する人
あらゆる人の介在で
今、目の前に道具がある
制作の中で私は「道具」から「こと」を取り出す
「道具」そのものを行為へと変換する
行為は動作として皮膚に現れて
いつも私は皮膚の間を辿っていく
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