​STATEMENT

「人」「物」「言葉」その存在と関係性

 

 「縫って綿を詰める」という形状の作品を作る中で、自分の作品と、子どもの頃に慣れ親しんだような「ぬいぐるみ」との違いは一体何なのだろう、という疑問が「物」に興味を持ったきっかけだった。

 「人」がいて、それによって生み出されたり使われたりする「物」があって、それを呼称する「言葉」がある。

 では、「物」がその「物」として存在するということはどういうことなのだろうか。

 

 物の、色や形、素材が変わることで「物」としての違和感を覚えることがある。しかしそれは、「物」としての用途や役目に影響がなければそれとして成り立ってしまう。

 一方で、その「物」としての用途や役目に、ほんのわずかでも何か以前と違う付加や削除された事柄があったとき。それはもはや、最初の「物」とは別物の何か違う名前の物であると言った方が正しいのかもしれない。

 

 では、「物」と「それとは違う物」との境目とは何なのだろうか。「物」に専用の用途や役目があって、その用途や役目から外れたとき、それは元来の物とは確実に違う何かになっていて、それは「物」の内外で起こった一種のハプニングとも言えるかもしれない。

 

そのような、「物」と「それとは違う物」の間に介在している部分から、「人」と「物」と「言葉」とその在り方、そしてそれらの関係性について考えている。

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​Chihiro HORITA

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